フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーのはじまり

井津建郎とアンコール小児病院


井津建郎は、1949年大阪府豊中市に生まれました。中高を山口県岩国市で過ごし、岩国高校から日本大学芸術学部に進学。その後渡米し、1974年にはニューヨークに井津建郎スタジオを設立しました。 井津は、14 x 20インチサイズのネガによるプラチナ・プリントという技法を用い、聖地や遺跡の写真撮影のため、世界中を旅しています。

1993年から1996年にかけて井津は 「Light Over Ancient Angkor」と題する彼の写真作品制作のためにカンボジアを度々訪れました。そこで戦争の爪痕を深く残した国において病気であったり、怪我を負ったり、また栄養失調で苦しむ子どもたちの姿を目の当たりにし、深く心を動かされたのでした。その地でとらえられた多くの写真作品やまたカンボジアの古代遺跡から受けたインスピレーションに対して、カンボジアへ何かの形でお返しをしたいという思いが膨らんできたのです。

そして、井津はその遺跡のそばに小児病院を建設することを決意するに至りました。 「Light Over Ancient Angkor 」(古代アンコールに射す光)の写真展が日本、ロンドン、ニューヨーク、カナダ、そしてワシントンのナショナルギャラリーにて開催され、アンコール小児病院建設の資金源の一部となりました。それは多くの支援者のネットワークを惹きつけ、一個人の夢から救命という現実へ形を変えました。

井津は、1996年にフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーを設立し、世界中で6,000人を超す医療専門家、篤志家、芸術家、友人たちの支えにより、1999年にアンコール小児病院は開院しました。

井津は、フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーUSAの名誉会長であり、USAとJAPAN双方の理事会の理事でもあります。 現在、井津スタジオの共同経営者でもある由美子夫人と共にニューヨーク州北部に在住し、写真家として活躍しています。
2013年にアンコール小児病院は自立を迎え、現在はラオスに新プロジェクトを立ち上げ、ラオスの子どもたちのために情熱を注いでいます。


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