2013年 7月 & 8月版

7月に入り雨季が本格化しているラオスですが、季節が変わると現場の状況もまた変わってきますね。今回は、どんなところから患者さんが来ているのかを知ることができました。そして、いよいよ一番最初の現地スタッフ雇用が始まります。



ルアンパバーンに近い上空です。水っぽいですね



びっくり!新空港


ラオスの雨季も本格化してきました。上空からの景色も水っぽいです。カンボジアでもそうですが、上空の景色は季節によって随分と変化するものです。それと同時に、そこに住む人々の生活も変化するのでしょうね。

しっとりとしたルアンパバーンの空港に着いたら、新しい空港になっていました!つい先日まではこじんまりとした小さな空港だったのに、いつの間に!!違うところに着いてしまったかと、かなり焦りましたよ。外国からの資本で作られたそうです。空港は大きいのですが…利用客は数えられるくらいでした。その空港で働く職員さんも、数名。到着してから空港外へ出るまで、ほんの5~6分でした!




到着翌日、まずは、病院へ向かいました。なにはともあれ、自分の家を見に行くという感覚ですね。 建設予定地の看板に「おかえり~」と言ってもらっているような気分になりました。最初は、「この土地に愛着が湧くのだろうか?」と不安にもなりましたが、この数か月頻繁に通っていると、段々と愛着が湧いてきます。「我が街」になりつつあります。そして、設計図を頭に浮かべ、「この辺が入り口で、この辺に外来か…」と、そこでスタッフが働いているイメージを膨らませ、ワクワクしています。

まっさらな土地から建物が少しずつ建ち、器材が運び込まれ、スタッフも働き始めるという少しずつの進行が、真っ白な画用紙に色が付けられていくような感じがします。皆さんへもこの少しずつの変化をこまめにお知らせして感じていただきたいなと思います。



県立病院内でのプロジェクト説明会の様子



地方の郡立病院にいた、やる気満々な青年



日本語も話せる期待の星


プロジェクト最初の現地スタッフ雇用が開始されます。LFHCが活動をする県立病院内には既に小児科病棟があり、その小児科病棟で働くスタッフへプロジェクトの説明会を行いました(写真上)。その上で、新たな職場で働きたいというスタッフには応募をしていただき、面接をしましたが、大きな問題は英語能力でした。LFHCでは、インターナショナルスタンダードでの医療提供を目指すために、教育は全て英語になります。英語ができないと学ぶことが難しい。ただ、やる気さえあれば英語のクラスも準備しているので頑張ってもらえるのですが、その意欲があるかどうかが選抜の鍵となります。

県立病院内には意外にも英語を話せるスタッフがあまりいなかったのですが、この間、視察へ行っている地方の小さな郡立病院で、やる気満々の英語がとても上手な医療スタッフのコンカン君に出会いました(写真上 中央)。
地方にいてもやる気さえあれば積極的に雇用していきたいと思います。そんな中、きらりと光る期待の星、日本語も話せるというケウ看護師(写真上)。日本でたった7ヶ月の研修を受けただけとは思えないほど流暢な日本語です。逸材がちらほらと現れてきました。楽しみ。








雨季の山道は、とんでもないことになっていました。平地でも大変なぬかるみが、山道では更に大変です(写真上)。そして、ところによっては道が小川(小さくないですが)で閉ざされてしまっていたり(写真上 中央)、その脇に臨時に作られた橋は、ゆらゆら~~~です。こんな大変な道を通って患者さんたちは病院へ行くのですよね。辿り着くまでに、病気が悪化したり余計なケガがあってもおかしくないほどだと実感です。遠い医療、単なる距離だけの問題じゃないのですね。



舗装された道から小高い丘の上へ



Iちゃんとお母さん。自宅前にて



電気は小さいものが一つ。



水場はきれいに整頓されていました。




県立病院へ通院するIちゃん(8歳)を訪問しました。Iちゃんは、お母さんと2人暮らしです。お父さんは6年前に亡くなってしまいました。それ以来ずっと2人暮らし。お母さんが日雇いで伐採を手伝ったりしながら生計を立てているとのことですが、仕事は不定期で収入は安定していません。病院へ通うにも交通費が大きな負担です。病院からのサポートが多少あるものの、これも常にあるわけではなく、借金をして町へ出ていくことが多いそうです。 Iちゃんの家の近くには他国の資本で作られたセメント工場(写真上)が見えましたが、労働者はほとんどが工場主の母国から派遣され、ラオス国内からの雇用はほとんどないそうです。地元を潤すことにはなっていないということですね。

電気が通っているのですが、使用するのは小さな電灯ひとつです(写真上)。電気が通っていても、十分に使えるのかどうかは別問題ですね。お水は、20~30m離れた水場から運んできますが、これも重労働です(写真上)。

Iちゃんのお母さんは、この日も仕事を求めてルアンパバーンへ3週間行くということだったので、私たちと一緒の車で行くことにしました。交通費が節約できますものね。そして、「街ではどこに住むの?食べ物とかは?」とあれこれ質問!…で、わかったのが、お母さんの彼がルアンパバーンにいるのだそうです!近々結婚も考えているとニッコリ。厳しい生活だよな…と思っていたけど、お母さんに悲壮感が全くなかったのは、そういうことだったのですね。Iちゃんもお母さんの彼のことが大好きだそうです。良かったな。LOVE is strongですね! (この記事はIちゃんご家族の了承を得て掲載しております)



朝から大きなバゲットサンドイッチを朝食に!



きっちりとくくられてゆでられたカニ



たけのこがいっぱい


さて、今回のラオスミニ情報はまたもや“食”です。食いしん坊の私は、どうしても興味を注がれてしまいます。 国によって定番朝ごはんというのがありますが、ラオスにもいくつかあります。そのひとつがバゲットのサンドイッチ(写真上)です。朝早くから露店でこうして売られているのを見かけると、つい買ってしまいます。大きなバゲットの中に挟まれているのは、トマト、キュウリ、チキンとパテ。チリソースとマヨネーズが混ざって美味しいです!これ1本はかなりのボリュームですが、いつも1本完食してしまいます。途中では止められない美味しさなのです。

朝の市場は、日常が見えるので、いつ見ても楽しい場所です。そんな市場の商品陳列を見ていると、ラオスの国民性なのでしょうか?とても几帳面な印象がします。カニが竹枠にきっちりとはめ込まれるようにして茹で上がっていたり(写真上)、細い小さなたけのこがバナナの葉っぱの上に積み木のように積まれていたり(写真上)して、遠くから市場の陳列をみるとモザイク模様のようにとてもきれいなのですよ。

食というのは、文化を知る大きな手立てになるな…と言いながら、朝からバゲットサンドイッチを頬張る私でございます。


建物はなくともプロジェクトの動きを感じ始めました。スタッフ雇用が完了すると、さらにニュースが次々と出てくることだと思います。次回のこの紙面では、スタッフ第一陣の写真を掲載できたらいいなと思っております。ご期待ください。その前に、大掛かりな人選のプロセスがありますが、どんなスタッフに会えるのか、それもとても楽しみです。


  フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN 副代表
  ラオ・フレンズ小児病院 看護師               赤尾 和美


このページの先頭へ