2013年 11月 & 12月版

待ちに待ったラオス政府との覚え書きの締結と建築開始の鍬入れ式が11月26日に行われました。慌ただしくも無事に終了できました。 “いよいよスタート!”の話題をたくさんお届けいたします。



みんな駆り出されて、準備、準備!



こんな大きな横断幕も到着


式典前日、「あ!名簿作ってない!」「名札が必要だ!」と細々したことが次々に発生し、アメリカの代表、日本の代表、建築家もみ~んな総動員させられて、慣れない事務作業です。結構楽しそうでしたけどね。
式典に使われる大きな大きな横断幕も前日に到着し…「あ!間違いみつけた!」と訂正にあたふたでした。



バーシーというラオス伝統の式典



翌日の式典無事終了を祈ってダンス!ダンス!


式典の前日は、参列いただく国内外のゲストをお招きしての前夜祭でした。物事の節目に行われるラオス伝統の儀式“バーシー”で、幸福、健康、無事を祈り、みんなの気持ちも一つになりました。
ディナーと談笑を楽しみ、お腹も心もいっぱいになった後はダンス!カンボジア同様、パーティの最後は、ダンスがお決まりのようです。おとなしそうにしていた新規雇用のラオス人スタッフも、思わず飛び出して国外からのゲストの腕を引っ張り、中央へナビゲートする勢いでした。
これで、翌日の式典準備完了です!



ルアンパバーン保健局ディレクター アンポン医師



フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー(FWAB)
創設者 井津建郎



首都ビエンチャンから ソムオック保健省副大臣


ラオス政府との覚え書き調印式典は、ルアンパバーン県立病院ロビーで開催されました。ルアンパバーン保健局ディレクターのアンポン医師、創設者の井津建郎氏からは、この日を迎えることができたことの喜びと今後の展望がスピーチで披露されました。また、ソムオック保健省副大臣からのスピーチでは、ラオ・フレンズ小児病院(LFHC)のプロジェクトディレクターとして雇用したソン氏(アンポン医師、井津氏の後方に写っている眼鏡をかけた男性)について言及されました。ソン氏は、ラオス生まれでアメリカ育ち。幼少期にアメリカへ移住し、7年前に母国を発展させたいと戻ってきた青年です。スピーチでは、「彼のような存在は、ラオスの発展にとって貴重です。このプロジェクトに関わり、大いに貢献してもらいたい」と述べ、LFHCの活動に全面的に支援したいと公言してくださいました。




そしていよいよ調印の署名が、ルアンパバーン保健局、FWAB USA、FWAB ジャパンの3者間で行われました。当初の予定より半年近く遅れての調印式となりましたので、この日をどれだけ待っていたことか!ガッツポーズを取りたいくらいの気分でした。
【調印式裏話】実はこの日に使ったペンは、1本○円で日本から調達した特別なものでした。縁起を担いでいいペンで署名したいということで、井津氏に頼み日本から購入して来てもらいました。プロジェクトの成功を署名に込め、無事終了です。ホッとした瞬間です。



お坊さんによるお祓い



建築業者も一緒に鍬入れ



新人スタッフも自ら鍬入れ


覚え書き調印式に引き続き、ラオ・フレンズ小児病院建築予定敷地内で鍬入れ式がとり行われました。お坊さんのお祓いで建築中の安全を祈願することや、伝統舞踊で喜びに花を添え祈願をするなど、カンボジアと同様のしきたりが随所に見られ、なぜかホッとさせてくれます。アジア諸国では、こうした節目の儀式、習慣が人々のメンタリティの満足感、安定感に欠かせないとても重要な位置を占めているなと実感です。物事の成功のカギとも言えそうです。
国内外のゲスト、建築業者、LFHCの新人スタッフも参加して、それぞれがヘルメットをかぶりシャベルを手にして鍬入れです。こうして建築の第一歩に関わることで、「自分たちで作りあげる病院」という認識、思い入れがより一層強まったように思います。



かわいらしいラオス伝統舞踊


これから、少しずつ建物ができるプロセスを実際に確認できる経験はなかなかありません。貴重な体験ができることに新人スタッフも私も感謝です。遠く離れたご支援者の皆様へも、現場の進行状況を随時お知らせしてまいります!



会計の研修中



新しいオフィスからみんなで“Hello!”


やっと覚え書き調印と鍬入れ式典が終わり、“終わったよ~”とホッとしたのは、1時間だけでした。その日の午後は、新スタッフへの会計システムの研修を予定していましたので、式典用の“きれいな正装”を脱ぎ捨ててオフィスへ集合!研修後もまだやることはありました。オフィスの準備です。いよいよ始動のためには、スタッフ全員が居られるようなオフィスの確保が必要です。保健局にお願いし、会議室として使っていた大きなお部屋を1年の期間限定でお借りすることになりました。仕事に集中するには、“居場所”の確保はとても大切です。ここから、核となるチーム作りが始まります!



建築開始!



新スタッフも正規雇用契約完了!


式典準備に明け暮れていた日々が終わりましたが、本番はこれから!わかっていたはずなのに、翻弄されていてすっかり頭から抜けていました……。
建築現場では、大きな穴が開いて鉄骨が埋め込まれ、地盤固めが始まっています。私もヘルメットをかぶり現場監督さながら偉そうに眺めています。新規採用したスタッフとも正規雇用契約を交わしました。LFHCの看板を背負っている自覚も出てきたようです。これからは、日々新たなことがありそうです。試行錯誤ですが、少しずつの前進を感じます。



命の火鉢



こんな温かひざ掛けが必須です!



古着屋さんの人だかり


今回のラオスミニ情報は、“意外に寒いラオス”です。単に寒いではなく、“すごく寒い”です。朝は白い息が出るくらいで、手もかじかむ。先日は朝5 ℃を記録しました。家のつくりも日本のように断熱仕様になっていませんから、外気温と変わらないのです。ダウンジャケットを着て寝ていました。午後も日が陰ってくると一気に気温が下がってきますので、ブルブルです。ヒーターなどの暖房器具は一般的ではなく、もっぱら火鉢。それも室内(←ですか?)では使えないので、日中も毛糸の温かなひざ掛けなしではいられません。町の古着屋さんには、厚手のジャケットの山に人だかりができていました。
こういう時にはお風呂が恋しいですが、ないものねだりはいかんですね。村の中では水しかない家庭もいっぱいあるのだし、さらに山の村では、気温はもっと低いはずですものね。ラオスの寒さを感じて“生きているな~”としみじみ感じる今日この頃です。


今回は、大きな動きがいっぱいでした。2月からは現地調査も始まり、スタッフの英語クラスも始まります。これからは、さらに目まぐるしく進展があることと思います。次回もまた意外なラオスの一面をお届けすることができるでしょうか。お楽しみに!


  フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN 副代表
  ラオ・フレンズ小児病院 看護師               赤尾 和美


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