2014年 1月 & 2月版

ラオ・フレンズ小児病院(LFHC)の建築も少しずつ建物らしくなってきましたし、新規雇用したスタッフも段々と板についてきました。 そして、最初の大きなプロジェクトは、活動開始前の事前現地健康基礎調査です。今回はこんな話題をお届けいたします。まずは建築の進捗です。



1月:穴だらけだった土地に柱らしきものが・・


左の写真は1月上旬の様子です。12月には穴だらけだった建築現場ですが、地盤固めがされて鉄骨がところどころに突き出ていました。私は素人ですが、「きっと柱なんだろうなぁ」と察します。こうして建物って出来上がっていくのですね。土台と柱がしっかりしていないと建物は崩れてしまう。肝心要の工程ですね。

現場を見ながら組織も同じだなと思いました。核になる人材がしっかりしないと、周囲はついてこない。建築物の進行を観察しながら病院の組織作りに重ね合わせ、「さて、スタッフ構成、マネージメントはどうするか…」と、戦略を考える日々です。



壁ができてきました。



中の仕切りもできて部屋っぽい



遠くからの印象も“建物”!


上3枚の写真は2月20日前後の写真です。壁ができて平面から立体になると、建物らしく見えてきましたね!外壁だけでなく、中の壁も作られつつあり、部屋も見えてきました。こうなると、「ここは外来で、あ、ここは入口ね~」 「ここから入って、この辺に机を置いて患者さんはこの辺に座るようになるね」「手術室がここね…。ちょっと狭い?」 「入院病棟はこの一帯か。外来からの移動はどうなる?」などと、あれこれ想像してシミュレーションをしています。

この建築現場で働いている方々はベトナムからの移民が多いため、2月最終週のベトナム正月には長期の休暇(お正月休み)となり、進行が少々滞ってしまいました。現在は、予定から多少の遅れはあるものの、想定の範囲内で進行中です。

ちょっとおかしな出来事もありましたよ! 図面に載っていない壁が…いきなり廊下にできちゃっている!!「なんで~??」という状況ですが、大事に至らず対処できたので、笑い話ですみました。ふぅ~、良かった。



メンバー全員集合で意見交換です。



アメリカからの指導者による講義です。


次の話題は、活動開始前の現地健康基礎調査=BMSです。事前調査の目的は、病院がサービスを提供する前の現地の状況を把握すること。サービス開始後にその結果を比較することで、活動の効果を評価することができます。調査に当たり、アメリカからの指導者が現地のリサーチメンバーへ、講義と実践で手ほどきをしてくださいました。写真は、研修の風景です。

現地メンバーは、ルアンパバーン県保健局スタッフやもちろんLFHCの新人スタッフも総動員で構成され、4つのグループに分かれての活動でした。



採血の練習が一番盛り上がっていました!



腕の周囲の長さも発育の重要な指標です。



初めてのIpadにどっきどき~



1週間の研修を終え、現場へ!



村によってはこんな小さなボートでメコン川を越えて行きます。


さて、いよいよ村での本番調査が始まりです。練習で自信はあったものの、現実はやっぱりちょっと違いますね。Ipadが急に動かなくなったり、“ふにゃふにゃ”“やだやだ”が基本のお子ちゃま相手では、大人と同じようにはいきません。風船で遊んだり、お絵かきしたりしながら仲良くなって、何とかお許しをいただき測定です。血圧測定は、顔をしかめて「いたっ!・・・くない??」って、微妙な反応でした。思わず大笑いです。



村で初Ipad!



採血いやだ~!



血圧測定には微妙な反応。


調査に回る家庭はランダムに選択するので、お隣同士だったり丘の上と下だったり様々です。村の中をテクテクと歩いて訪問します(写真下)。歩け歩けの連続なので、お腹もペコペコになります。お昼には村人さんの軒先やお部屋を拝借し、みんなで持ち寄ったお弁当をモリモリいただきます。カンボジアでもそうでしたが、この国も“シェア”の文化が根付いていますね。私もその“シェア”の恩恵にあずかり、たっぷりといただきました(写真下)。

村の中を歩いていると、その地域の産業も垣間見ることができます。ラオス(特にルアンパバーン)で見られる海苔づくり(写真下)。四角い網の上に水中の海苔を均等に乗せて水を切ったら、板状の藁のような台に乗せて乾燥させるそうです。これ、美味しいんですよね。
地域の生活、環境を理解するのにはその場所へ行くのが一番だと再認識です。



村の中を1日中歩き1件ずつ訪ねて行きます。



お昼はみんなで持ち寄ったお弁当でピクニック!



村の産業(海苔製造)の作業も見学


アンコール小児病院(AHC)で経験してきたことがこの新しいプロジェクトに活かされているのは言うまでもありませんが、それでも、国や環境が違うと初めてのことがたくさんあり、とまどうことも度々です。つまずくこともあれば、めげそうになる時もありますが、子どもたちのこの笑顔にイチコロ!
一気に元気が出てきちゃいます。



この笑顔にやられちゃいます!





朝もや



朝焼け



夕陽


今回のラオスミニ情報は、景色、風景です。国が違うと朝の風景も夕方の風景もずいぶんと違うものだな~と感じます。カンボジアは平地でしたが、ルアンパバーンは山に囲まれた盆地ですから、そのせいで微妙な空気や反射の仕方が違うのでしょうね。1年を通してまた違ったお顔を見せてくれることでしょう。楽しみです。


いよいよ具体的な活動が始まり、オフィススタッフもフル回転で頑張っています。そして、着実に毎日成長しているな…と実感しています。医療スタッフの教育準備も着々と進んでいます。こちらも1度AHCで経験したとは言え、試行錯誤の毎日です。少しずつですが、芽が出始めています!


  フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN 副代表
  ラオ・フレンズ小児病院 看護師               赤尾 和美


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