2014年 3月 & 4月版

ラオ・フレンズ小児病院(LFHC)の建築が着実に進んでいます。そんな中、アンコール小児病院へのスタディーツアーが行われました。しかし、なんといっても今月はPi Mai Lao (ラオス正月)一色でした。まずはいつもの建築の進捗です。










東南アジアには雨季と乾季がありますが、雨季の雨といえばスコール。ものすごい強さで打ち付ける雨なので、建築の予定を立てるのには、この季節が重要ポイントとなるのです。

通常5月~6月にかけて始まる雨季前に屋根を完成させなければ、そこからの進行が遅れてしまいます。今年は、すでに何回かのスコールがやってきています。余談ですが、数日前の夜中の襲撃は、閉じられていた窓が一気に開き、部屋にあった一輪挿しが吹っ飛んで木端微塵になりました!…というすごいものですので、建築の進行状態には神経をピリピリさせています。

現在の進行は、予定より少々遅れ気味ですが約40%完成。1階の天井部分にはセメントが流されており、次は2階部分へ着手です。 急げ~~~という感じですが、しっかりとしたものができなければいけないし、微妙な気分ですね。

今は年間でも一番暑い時期です。日中は40℃を優に超え、炎天下での作業は、かなりしんどいはずです。作業をしている皆さんの体調管理も気になるところです。


AHCビル院長と面談



新しく改築された受付で説明を受ける2人



入院病棟のケースカンファレンスにも参加


LFHCのプロジェクトディレクター ソン・インタチット君と医療(医師)教育ディレクター マイケル・マハー医師が、アンコール小児病院(AHC)へ視察研修に行きました。フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーのミッションを理解してもらうには、カンボジアのアンコール小児病院を実際に見て、そこで働くスタッフから話を聞くのが一番です。そこで、LFHC立ち上げに関わる重要スタッフであるこの2人に先陣を切ってもらいました。

ソン君は昨年11月から雇用、マイケル医師は雇用が決まっていますが、実際にラオス入りするのは6月になります。創設者の井津氏や私が、これまでのカンボジアでの経験、そしてラオスで目指しているものを繰り返し説明しているものの、やはり“百聞は一見に如かず”です。今のラオスと同様にまっさらな土地だけから始まったAHCが、現在のように成長するにはスタッフの努力なしでは成し得なかったことを、私も改めて実感しました。「カンボジア人スタッフ、ホント、頑張ったな…」と、視察へ行った2人とはまた違った感慨にふけった1週間でした。

この視察で溢れそうな(いや、溢れてました!)情報をどう処理しようかといった様子のお2人でしたが、おぼろげだったものがはっきりと確認できたようでした。これから半年が勝負です!



入職試験作成中のイボンさん


上述のマイケル医師は、医師部門の教育担当となりますが、看護部門の教育はまた別に構成されます。その大きな助っ人が、先週アメリカから到着したばかりのイボン・テイラー看護師です。私と共に看護教育に関わっていただきます。

イボンさんは、東南アジアでの経験がとても豊富です。カンボジア、ベトナム、ラオスなどで研究やコンサルテーションの仕事をした経験があり、各地域の状況をとてもよく把握していて、柔軟に対応することもお手の物です。2000年にはAHCにもリサーチのために来てくださったので、私は14年ぶりの再会でした。ラオスに3年間住んでいたこともあり、文化・習慣を熟知しているので、ローカルスタッフともすぐに打ち解けています。

最初のお仕事として、来月予定されている看護師雇用のための入職試験の作成をお願いしました。



「口開けて~!」って言われて素直に開けたら・・・



「うぇ!わ~ん!」っと泣き出した



お隣のボクを見て、かなり不安気なかわい子ちゃん


ルアンパバーン県立病院で、インフルエンザとその他のワクチン接種に関するキャンペーン開始の式典が開かれました。首都ビエンチャンから保健省の方々も参列する大がかりな式典でした。そして、式典会場の周りでは、テントを立ててワクチン投与準備OK!

来客の皆さんからのご挨拶が終わると、子どもたちはテントへ連れて行かれて、早速ワクチン接種開始です。「え?何??」という表情の子が多く、かわいそうな、可愛いようなでした。

私も保健局長さんへ、チクリとさせてもらいましたが、終わった後に「君、看護師だっけ?」と聞くのでびっくり。あらあら、まだ院内で働いていないので、看護師の印象が薄いようです。そろそろアピール開始しないといけませんね。

このキャンペーンは地元メディアも注目をしていて、カメラがあちらこちらに見られました。保健局長さんもインタビューを受けていました。少しでも多くの人がワクチンで予防できる病気があることを知って、実際に接種を済ますことができるようになるといいですね。


私も保健局長さんにチクリ! ちょっとニンマリ



私もチクリとされ、笑顔消失



メディアも注目


今回のラオス“あんなこんなミニ情報”は、Pi Mai Lao (ピー・マイ・ラオ)。これは、“ラオスの新年”という意味です。カンボジアと同様4月の中旬に新年を迎えます。水かけ祭りと言われるほど、お正月の間は、どこもかしこも水、水、水!また、新年に新しい花柄シャツを着るというラオスでも比較的新しい習慣にのっとり、スタッフみんなで気持ちよくお揃いのシャツに着替えて、新しい年にプロジェクトの成功を祈りました。


新年パーティ到着直後もお水で歓迎



水鉄砲で容赦ない攻撃!



こんなバケツまで準備されています



子どもたちもこのチャンスを逃すまいと大はしゃぎ!



通りがかりの人だって攻撃の的です



スタッフみんなでお揃い花柄シャツで新年!


新年を迎えて、新しいプロジェクトの成功祈願をみんな揃ってできたこと、とても嬉しいです。恥じらいがちだったスタッフも建築同様、少しずつチームとしての形ができてきたように思います。こうしたひとつひとつの出来事が思い出となっていくのですね。開院までにまだたくさんの思い出ができそうです。


  フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN 副代表
  ラオ・フレンズ小児病院 看護師               赤尾 和美


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