2014年 5月 & 6月版

ラオ・フレンズ小児病院(LFHC)の開院式典が2月にとり行われることが決まりました。あと約7か月!建物、スタッフ、ポリシーなどなど、準備は盛りだくさんです。今回は、建築の進捗、訪問者対応のためのフレンズ・ビジターセンター、採用試験の様子、そして、天国へと旅立った7か月の女の子のお話を中心にお伝えいたします。まずはいつもの建築の進捗です。


病院の全景です


病院の全景写真です。右が病棟、左がキッチンや待合所です。毎回建物らしくなってきていると思いませんか?
建築開始前に土地と設計図だけしか見ていない時には、「こじんまりとしているな」と思いましたが、意外に大きいです。これで屋根ができてくると、更に“居場所”らしくなってきそうですね。 待ち遠しいです!


FVCビル 3階建て正面


1階ギャラリースペース


アンコール小児病院(AHC)には、AHCに興味を持ってくださった方が活動内容や情報を知ることができるインフォメーションセンターが隣接されています。しかし、LFHCのロケーションは街から遠く離れた郊外にあり、県立病院の中に建築されていますので、そのような付属の施設を作ることができません。そこで、街の中の小さな場所を確保し、そこを訪問者のための施設とすることにしました。

正式名称は “フレンズ・ビジターセンター(FVC)”。“Healing Children Healing Laos”をキャッチフレーズに、ギャラリースペースを設け、FWABのこれまでの経緯とラオスでの活動について紹介する予定です。3階建ての細長いビルを有効に使って、うまく広報活動を展開していきたいと考えています。

以前からギャラリー施設として使用されていたビルなのですが、多少の改装が必要で、オープンは9月上旬になりそうです。経費節約のためにスタッフもペンキ塗りをする予定です。ルアンパバーンへお越しの際には、手作り感たっぷりのフレンズ・ビジターセンターへ、ぜひお越しくださいませ!


英語の試験の様子


建物ができてもその中で働くスタッフがいなければ病院は始まりません。今回、第2回目の採用試験を実施しました。昨年11月に実施した1回目の時には、事務系を中心に雇用をしましたが、今回は、医師、看護師の医療系が主となりました。残念ながら、薬剤師と検査技師への応募がありませんでしたが、20名あまりの応募がありました。

採用試験は、英語と医療(これも英語で)を筆記で行い、さらに面接です。英語がネックとなり、筆記試験のスコアは厳しい結果でしたが、知識や英語のスキルは人間性を量れるものではありません。LFHCでは、“中身重視”で、面接での評価に比重を置きました。その分、1人の面接に費やした時間はとても長くなり、2日間の面接でぐったり~でした。時間を長く取ることで、最初はガチガチに緊張していても、少しずつ余裕が出てきていることが見て取れました。たった1回の面接でその“人となり”を判断するのはとても難しく、フェアではないかもしれませんが、私たちも精一杯洞察したつもりです。彼らのやる気と成長がその証しとなってくれることを期待しています。次回には、新人さんのお写真もご披露したいと思います。お楽しみに!


こっちがいいか・・・?いやどうする?


一目でわかるFWAB!


雇用募集の告知には、応募告知にオフィスへ来ていただければスタッフがご説明しますとのメッセージを追記し、オフィスの中に“FWAB早わかりコーナー(Job fair)”を作りました。
スタッフが内容と関連記事を厳選し、印象付けるような展示を考えました。たくさんの写真や地図を用い、視覚にも訴えます。そして、どんな質問にも答えられるように、これまでのレポートやパンフレットを熟読してお勉強。 まだたくさんの方に見ていただくことはできていませんが、ラオスでは新人のFWABの知名度が少しずつ上がってくるといいなと思っています。




Job Fairで活動を多くの皆さんに知っていただこうという試みをしていますが、すでにFWABのLFHCのことを知っている方もたくさんいるようです。

そんなあるご家族から相談が入りました。7か月になる女の子Hちゃん。ルアンパバーンから車で6時間ほどかかるところに住んでいました。生まれつき心臓に異常があったようですが、特に大きな問題もなく過ごしてきたようです。しかし、3週間前に体調を崩し、地元の医療機関から抗生物質を処方され治療をしていましたが、いっこうに良くならないばかりか呼吸困難が始まり、家族がルアンパバーンにいる知り合いに連絡をしたそうです。そこからLFHC(建物はないですが…)に連絡が入り、関わることになりました。

ルアンパバーン県立病院の協力を得て、まずは心臓の状態を確認すると、ファロー四徴症(図上)という複雑な先天性の病気でした。図で見ても分かりにくいのですが、とにかく複雑で、心臓が疲れ切ってしまっている状態です。心臓の治療をするには首都のビエンチャンへ行くしかないのですが、そこまで心臓が持つとは思えない。では、このまま何もしないのか…と関係者では意見が分かれました。しかし、家族の意向もあり、Hちゃんの状態が安定したのを見計らい、ビエンチャンへ飛行機で搬送し、入院。ホッとしたのもつかの間、Hちゃんの心臓は2日間頑張りましたが、力尽きてしまいました。

7か月のちっちゃな、ちっちゃな心臓がずいぶん頑張ったなって思います。Hちゃんは、短い期間でしたが、ご家族からのいっぱいの愛情に包まれて過ごしたことと思います。今は苦しいことはなくなり、天国でご家族を見守っていることでしょう。
LFHCは、今は不可能なことでも将来可能にしていけるよう前進してゆきたいと思います。


《ミャンマーコーナー》

学校を使って健康教育です


当初は混乱を来していた受付もスムーズに!


FWABジャパンでは、2013年から、ミャンマーに既存している地元のNGO(ゴールド・ミャンマー)のモバイルクリニック(移動診療)プロジェクトを支援しています。1年目の支援で活動内容や報告形態が充実しつつあることから、2014年も引き続き支援を続けることにしました。

前年の反省点を踏まえて、今年はさらに充実、安定した活動へ前進できるように、事務局スタッフが年に1〜2度の出張とe-mailでコミュニケーションをとりながら、指導に当たっています。


今回のラオス“あんなこんなミニ情報”は、ワンコ。ラオスのワンコは、どこか“ポヤン”としているんです。「人間もとってもゆったりしているから、その影響かしら?」と思う今日この頃。朝ランで出会うワンコたちは、道路の真ん中で堂々と寝ていたり、フラフラ~と一緒に走ってきたり、とってもフレンドリー。私が出会った“ラオワン”オンパレード!筆者が勝手にワンコの気持ちになりました。あしからず。


母「知らない人について行かないの!」子「あんた、誰?」


「怖いから、それ以上近寄らないで…」


「ぐーすかぴー」 どっちが頭???


「まだ眠い…けど、托鉢準備だ」


ボーっ…と


「見張り番なんです、一応」


「あ~~!もっと遊んで~!」


今年も半分が過ぎました。あっという間に後半も過ぎてしまいそうな勢いです。なのに、やることが山積み。頭がごちゃごちゃになる日々ですが、手ごたえも出てきました。そして、少しずつの積み重ねが、ほんの少し感じられるようにもなりました。不安がないわけではないですが、前進、前進!“今出来ることをする”の精神で、毎日を乗り切ります!


  フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN 副代表
  ラオ・フレンズ小児病院 看護師               赤尾 和美


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