2015年 1月 & 2月 LFHC開院記念特別版!

前回この紙面を作成している時にカウントダウンの日にちを見ては「うわぁ~!」と悲鳴を上げていましたが、あっという間に“Big day”がやってきてしまいました!2月11日にラオ・フレンズ小児病院(LFHC)が開院するまでの2ヵ月のあれこれを特集してお送りします。


完成間近の病院前でスタッフ全員集合の記念撮影

立ち上げスタッフがたった一人だった2年前。その後、スタッフ雇用が思うようにいかず頭を抱えた時期もありました。でも、こんなにたくさんのスタッフが集まって“ラオ・フレンズ小児病院(LFHC)”チームの結成です! 病院も2年前は更地でしたね。


2年前の病院予定地


開院10日前の入院病棟…でも何もない…大丈夫かな…と不安に。


追い込みってすごい。開院前日!じゃ~ん!

1年3ヵ月過ごした仮のオフィスともお別れです。みんなやる気満々で引越しですが、何をどこへ運べばいいのやらと右往左往の1日でした。とりあえず1日を終えるまでには、なんとなく全体的に収まりはついたので、良かった。そして、病院は完成したものの、小道を挟んだ向かいの土地は建築資材や残骸が藪の中にたくさんあり、危険でもありました。子どもたちが来院して怪我でもしては大変です。そこで土地をきれいに整備しましょうということが急遽決まりました。どうせなら、今後の来院患者さんのことを考え、また式典でも多くの車両が集まることを考慮にいれ、パーキングスペースにすることになりましたが、この整備も“やればできるじゃない!”というほど急ピッチで完成しました(笑)。


どこへ何を運ぶんだ???


急遽、病院前にはパーキングスペースも

院内の準備をとりあえず終え、式典へご参列いただく各国からのゲストと共に、前夜祭を行いました。姉妹病院となるアンコール小児病院(AHC)開院当初からのスタッフと、看護部長として立ち上げを行ったジョン・モーガン氏もお祝いに駆けつけてくれました。16年前には想像できないほどの成長を遂げ、彼らのスピーチを聞きながら、昔の思い出がよみがえってきました。そして、LFHCの10年後の成長を早く見たい気分にみんながなったのではないかと思います。

ラオス伝統のお祓いであるバシーセレモニーで前夜祭を締めくくり、いざ、明日の開院式へ!と気持ちを引き締めました。


立派に成長したAHCスタッフからのスピーチ


伝統のバシーセレモニーでお清め

そして、いよいよ2月11日開院式典です。式典は、僧侶のお経から始まります。カンボジアも同様でしたが、ラオスの方が読経の時間がたっぷりと確保されていました。病院スタッフも一緒にお祓いをしてもらい、プロジェクトの成功を祈ります。この風習は、気持ちをなだめ冷静に、そして、「よし!」という気分にさせてくれます。続いて、フレンズ創設者井津建郎、ルアンパバーン県保健局局長、ラオス保健省副大臣、在ラオスアメリカ大使などのスピーチが行われ、多方面の皆さんの協力なくしてこの日を迎えることはできなかったことが実感されました。

スピーチ終了後は、シャンパントスをし、いくつかのグループに分かれてのテープカットです。フレンズJAPAN理事も一つのグループとなりテープカット。ゲストの皆さんへは、最後に完成した院内をご案内して感謝をお伝えしました。やっとここまでこれたことで式典後には一つの区切りを感じましたが、いえいえ、ここからがスタートなのでした。


フレンズ創設者 井津建郎氏


ルアンパバーン県保健局局長 アンポン医師


在ラオスアメリカ大使館 クルーン大使


ラオス保健省副大臣 ブンコン・サエハボン氏


僧侶による厳かなお経


フレンズJAPAN理事によるテープカット


院内ツアー

式典を終えてホッとした後に、『え!これで終わりじゃないんだわ!これからよ!』と、みんなあわてて我に返った様子でした。式典までのドタバタが、“診療開始”という“本番”をすっかり忘れさせていたようです。

2015年2月12日。ついに患者さんを迎えるその時が来ました。ドキドキ、ワクワク。まずは気合いを入れて、みんなの心を一つにする朝のミーティングです。そして、記念すべき患者さん第1号が8時に来院!スタッフみんなが一瞬にして『うわ~~~~~~!』という雰囲気になったのを感じましたが、落ち着いて、落ち着いて…。と、言っている私ですが、2年前にこの日を本当に迎えることができるのだろうか…と一人密かに不安に思っていたことなどが思い出され、じ~ん・・・では足らずわ~んでした。

この日に向け、何度も何度も診療の流れを模擬練習してきました。しかし、本番はその通りには行きません。それが当然なのですが、初めてのスタッフにとっては、あれれ?どうなるんだっけ?と右往左往。それでも、無事に初日の診療を終了。予想をはるかに超えた47名の患者さんが来院しました。その後も毎日60~70名の患者さんが来院しています。日に日に、スタッフもスムーズな動きを見せてくれています。一歩を踏み出したんですね。


まずは、心を一つに気合いを!


きた~!最初の患者さん。ドキドキ。


外国人スタッフから指導を受けるローカルスタッフ

病院中が大忙しです。
でも、とっても気持ちの良い疲労感を、みんなが味わっていると思います。


外国人スタッフの指導のもとで診察中


アウトリーチプログラムへも栄養指導の患者さんがたくさん来ました。

今回の病院設立に当たっては、『子どもに優しい環境』ということにも力を入れました。LFHCのマスコットを作ったのもその一つです。ラオス人のアーティストにデザインをお願いし、名前はスタッフみんなで選挙を行い“Jai Dee”(ジャイディー)=優しい、心温まるという意味、に決定しました。このパネルの前で写真を撮る子どもたちの姿も見られます。怖いばかりの病院ではなくなってくれるといいですね。



これも、子どもに優しい効果を狙ったデコレーションです。ラオス、日本、アメリカ、イギリスから25枚ずつの自画像を集めて、一つのパネルにはめ込みました。患者さんの待合室に大きく壁一面に貼られています。1枚ずつ丁寧に貼られました。描いていただいた自画像は100枚を超えていましたので、入らなかった分は院内の各所にも貼ることにしました。私のオフィスにもバッチリと貼ってあります。これだけで、雰囲気がとても温かくなりました。自画像へご協力くださった皆さん、ありがとうございました!皆さんの絵がラオスで生きています。


1枚ずつプラスティックのカバーを付け貼り付けます。


完成です!

「いよいよだ」とこの数ヵ月言い続けてきましたが、ホントにいよいよになりました。走り出しました。10年という長い道のりのマラソンが始まったのです。実際にはきっと、あっという間に感じるのでしょうね。たくさんの改善点はありますし、予想だにしない出来事が毎日起きていますが、着実に日々前進していることが実感される毎日です。次回はどんな出来事をお知らせできるかと楽しみになってきました。皆さんのご支援によって開院、診療開始へこぎつけられたこと、この場をお借りして、お礼を申し上げます。スタッフ一同、感謝の気持ちでいっぱいです。今後も、私たちの成長を見守っていただけたら幸いです。


  フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN 副代表
  ラオ・フレンズ小児病院 看護師               赤尾 和美


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