2018年 1月 & 4月

なんと今年に入って初めての『出来事』になってしまいました。2018年最初から遅れをとってしまうとは情けない。その分たくさんのお知らせをさせていただきます!なんと言ってもこの時期は、ラオスとカンボジア両方の開院記念式典が大きな話題です。アンコール小児病院(AHC)は開院19周年、ラオ・フレンズ小児病院(LFHC)は3周年でした。

まずは、ラオスの式典からの報告です。「人間の子供も3歳になると少しずつ自分で探検を始め、よちよち歩きを始めます」と病院の“年ごろ”を人間の子供に例えた院長のスピーチがとても印象的でした。そして、さらに印象的だったのは、参列者の中に大勢の日本人サポーターの姿があったこと!現地の政府関係者や病院スタッフ、欧米からの参列者に混じって日本の顔が見えたことは、とてもとても嬉しいことでした。式典は次のステップへのモチベーションになるものだな・・・と実感しています。



サイモン院長



フレンズ創設者:井津建郎氏



毎年恒例の栄養満点、おじやを大盤振る舞い!


ご参加いただいた皆さまは、訪問看護へ同行してくださったり、子供たちへおもちゃを配布してくださったり、フレンズ創設者の井津との交流の場へご参加いただいたり、式典だけではないラオスを感じていただきました。日本でも活動の様子は随時ご報告していますが、この気温、匂い、音の中でラオスの生活を見て・感じていただくことで、より状況をご理解いただけたのではないかと思います。



おもちゃ~!群がる子供たちに大忙し



両手に花で井津もサイモンも癒されました



訪問看護では川の中を歩いていただく羽目に・・・


こちらは、カンボジアAHCの19周年記念式典の模様です。さすが16年もお姉さんだと、式典に対するスタッフの動きも違いますね!全てカンボジア人で企画準備しています。


今や500名を超える大所帯。成長したな~


久しぶりに成長したAHCを見ることができましたが、スタッフは驕ることなく、謙虚な姿勢が身についていることを実感し、ずっとウルウル状態でした。今やAHCスタッフの子供たち世代が、『子供のことは子供がわかる!』と、子供目線で病院改革をする委員会まで発足していました(写真下)。定期的にミーティングを開いて院内を回り、「これはなぜ?」「こうなってたら嬉しい」などなど、意見を提供してくれているそうです。すごい!

諸行無常、良く変わるも悪く変わるも自分次第です。一人一人の心の中に持つ核が揺るぎないものになっているんですね。私は遠くから見守り、時々みんなの愛をもらいにカンボジアへ来たいなぁとしみじみ感じ、そして、まだ3歳のLFHCの将来にワクワク期待しながらラオスへ戻りました。来年はAHC20周年記念です。大きな大きな節目に、私もその場にいたいなと思っています。



古巣の同僚に囲まれて懐かしさでいっぱい!



AHCスタッフの子供たちが快適な病院のために活躍中です!


式典というスペシャルイベントが山盛りだったこの時期も、フレンズの重要課題である『教育』は、国内外、院内外で遂行されていました。国外では、新生児医療のシンポジウムがバンコクで3日間開催され、医師2名、看護師2名が参加しました。プレゼンの内容は、新生児の救急蘇生、低出生体重児のケアにおけるチャレンジなど、自分たちも日ごろ目の当たりにしているトピックであり、世界の場でありながらとても身近なものを感じたようです。

昨年から力を入れている『専門性』にさらに興味を持ち発展するには新しい情報を見聞することが不可欠で、その情報をシェアすることでモチベーションも上がります。また、こうした国際会議は、世界とのつながりを感じ、色々な可能性の光を発見するとてもいいチャンスなのです。LFHCが発展し続けるためにも、このような機会に今後もたくさん出会えるといいなと思います。



会場前にて。みんな満足したとてもいいお顔していますね!


こちらは院内で1月と3月に行ったHIV抗体検査のためのカウンセラー養成トレーニングです。世界的にはHIV抗体検査に対する個別のカウンセリングは不要になっているようですが、LFHCでは引き続き個別のカウンセリングセッションを行っています。世の中から遅れをとっているように聞こえてしまいますが、ラオスではHIV感染とわかった途端いつの間にか行方不明になる事例が多々あるため、検査後のフォローアップを考えると、検査前に十分な人間関係を構築しておくことがとても重要になるのです。

HIVケアに関してはまだ試行錯誤な状態ですが、向き合おうとする気持ちは院内でも定着しつつあります。たくさんのスタッフがこのトレーニングに参加することで一人一人の意識が向上し、HIV感染症の患者さんが行方不明になることを防げるのではないかと大いに期待しているところです。



ゲームで体感しながら学ぶ!



3月のトレーニングで新たにカウンセラーとなったスタッフ


こちらは院外で行われたLFHCの栄養士による村人たちへの教育。教育に関わっているのは医師や看護師のみではないんですよ。この日は、他団体と協力しての開催で、内容は盛りだくさんでした。まずは、授乳中のお母さんの栄養のお話を題材にした寸劇で、みんな大笑いでリラックス。ラオスでは、民族によっては出産後に食べてはいけないものがあり、その結果おっぱいの栄養も不足して、命に関わるようなビタミンB1不足を引き起こしてしまうことがあるのです。



出産後のお母さんに見られる食事制限についてのお話です



他団体の男性スタッフがお婆ちゃんに扮する熱演!


知識を習った後には実践です。バランスの取れた食材を使って、離乳食にもなるおじやを作りました。火をおこすところから始めて、材料をみんなで準備。ぐつぐつ~っと約1時間煮込み、できたてのアツアツを試食です。気温も低く寒かったので、美味しさが倍増でした。栄養のあるご飯が簡単に作れることがわかって、たくさん集まってくれたお母さんたちも嬉しそう。今後は、町から離れた村でも開催していきたいですね。












さて、おめでたいニュースも院内外でありました。手術室勤務の看護師シリー君の結婚です。奥様は17歳。モン族のお二人はモン族の伝統にのっとって式を執り行ったそうです。奥様はとっても若いけど、結婚式で出されるお料理など、準備からしっかりと務めたそうです。日本ではケーキ入刀を「夫婦初めての共同作業」などと言いますが、ここでは結婚式の準備から共同作業ですね。これから家庭を築いていくことの認識が高まりそうです!とっても幸せそうな可愛いカップルのお式に、母親のような気分で参列させていただきました。
う~ん、大昔を思い出すわ・・・こんなに可愛げなかったけど。ふふ



ラブラブなお二人に乾杯!・・・しすぎました


こちらはPiMai (ピーマイ=ラオス新年)の水かけの模様です。カンボジア、タイ、ミャンマーもこの時期に新年を迎えるので、4月のお正月は個人的には結構しっくりきますし、ラオスの水かけでは特に盛り上がります。毎年このお正月に水をかけてもらい、お祓いをさせてもらうような気持ちですね。縁起物のような感覚。濡れないように外出を控える・・・なんてことは絶対ないんです。水かけしてもらうために荷物は最小限に、濡れてもいい恰好で出かけます。帰宅するまでに重たくなるほどですよ。この時期は1年で1番気温が上がる頃なので、これまた気持がいいというわけです。
PiMaiの間のお水とビールの消費量は一体どれくらいになるのだろうといつも考えますが、そんなちっちゃなこと考えないで、「Happy PiMai」!



踊って、水かけて、飲んで~!モリモリ盛り上がってます!


2月末にお送りすはずの『出来事』が1回飛んでしまい、合併号となってしまいました。スミマセン!次号は遅れないよう今から準備いたします! 年中暑いと思われがちなラオスですが、こうして4か月を写真で見るとその服装が大きく変わっているのに気がつきますね。一番寒い季節から一番暑い季 節へ移ろっているところですが、次回は雨季のドロドロ、ニュルニュルな道路事情の話題が出てきそうですね。昨年よりは良くなったかなぁ・・・。


  フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN 代表
  ラオ・フレンズ小児病院 看護師               赤尾 和美


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