医療教育 of 特定非営利活動法人フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN

教育病院としてのアンコール小児病院


カンボジアはポル・ポト政権に知識階級への弾圧の結果、1979年には、全国でわずか40人の医者が残るのみとなりました。また、その後の内戦により、現在でも10万人に対して30人の割合でしか医師が存在しません。首都プノンペン外では、更にひどいのが現状です。スタッフが不足し、利用頻度の低い、初歩医療施設があるのみです。

アンコール小児病院は開院当初より教育病院を目指し、人材育成を行っています。
世界中からボランティアの専門家を招へいし、カンボジア人スタッフに最新医療などを教育してきました。2003年にできた医療教育センターには、図書室、コンピューター室、会議室と複数の教室が備わっています。

現在ではカンボジア人スタッフ自らが新人スタッフや患者とその家族に教育・指導をする立場となっています。 また、カンボジア全土からやってくる、政府関連施設の医療従事者のトレーニング(年間 約700名)、看護学生を受け入れ(年間約350名)臨床実習を行うなど、質の高いプログラムを提供しています。その成果により、2005年にカンボジア政府保健省からプノンペンの国立小児病院に次いで2番目に教育病院として認可を受けました。

アンコール小児病院では活動のすべてが教育の現場だと考えています。下痢による脱水症状の患者さんが多いため、外来には脱水症状の改善を指導するブースが設けられています。 入院病棟にはモニターが置かれ、病気と健康に関するビデオを流しています。
入院患者の食事は、親などの付き添い人が敷地内のキッチンで自炊しますが、栄養指導専門の看護師が、子どもの成長に必要な栄養素などを教えながら、バランスのとれた特製おじやの作り方などを毎日指導しています。
患者とその兄弟など、子どもであふれる院内では、プレイスペシャリストと呼ばれる専門家が、お絵かきや遊びを教えています。おもちゃやクレヨンなどを日頃手にすることの少ない子どもたちに遊びの機会を作ることによって、親にも情操教育の大切さを知ってほしいと考えています。

医療教育センター


アンコール小児病院はカンボジア保健省から認定されている教育病院です。

アンコール小児病院は開院当初より、教育病院として活動を続け、そのための教育施設を必要としていました。
日本ではアンコール小児病院医療教育センター設立プロジェクトへの支援を呼びかけ、広島の中山身語正宗 法瀧寺同行さまをはじめ、多くの皆様のご支援を受け、2003年にオープンしました。
医療教育センターには、教室、図書室、会議室、コンピュータルーム等が備えられ、カンボジア全土から医療関係者が訪れ、最新医療を学んでいます。


アンコール小児病院はカンボジア保健省や他NPOと提携し、医療従事者の質向上を目指しています。

医療教育センターでは、長期医療レジデンスコースや、世界保健機関(WHO)の奨励する包括的小児疾患マネジメントコースを始めとする、様々な短期トレーニングコースを設け、質の高いプログラムを提供しています。

アンコール小児病院の職員に限らず、カンボジア国内中の医師、看護師、医療従事者、医療事務者を対象として、カンボジアの医療水準の向上に貢献し、さらに実践で有益な医療知識の提供のみならず、次の世代へとその能力を継続していける教育者の育成にも重点をおいています。


教育プログラムの紹介

アンコール小児病院教育プログラム(2009年)

1. 州立病院国家公務員医師、看護師小児科研修プログラム

州立病院における医療水準の向上を図り、国家公務員医師や看護師を対象に、小児科研修を提供している。典型的な小児疾患に加え、鳥インフルエンザのように今後増加が心配される症状についてもトレーニングを行った。
A) 医師
年に二回、二ヶ月間の「小児科学一般と救命救急トレーニング」は過程の復習と併せて実践における技術向上の機会を与えた。
2009年にプログラムを受けた州立病院国家公務員医師数: 5名
B) 看護師
年に二回、州立病院の看護師を対象に、四週間の「小児看護ケアの基礎」コースも同様に実施した。
2009年にプログラムを受けた州立病院国家公務員看護師数: 16名


2.臨床治療指針(IMCI)
アンコール小児病院は、WHOとユニセフが提唱する「臨床治療指針」のトレーニングを提供する4か所の施設の内の一つとして、保健省から認定されている。予防可能、治療可能な病気による小児死亡率の低下を目標としている。研修の受入施設として、アンコール小児病院のスタッフも定期的にインストラクター、ファシリテーターとして参加した。
2009年度の研修数: 17回 (各2週間コース)
合計参加者数: 357名


3.国家看護学校学生・教員小児科臨床研修プログラム
 カンボジア保健省の要請により引き続き8年目を迎える当研修プログラムは、カンボジア国体の看護学校5校から生徒や教員が派遣された。

A) 学生
既存の看護学校では知識の伝授が主で、実践における看護技術を磨く機会が少ないため、アンコール小児における2週間に亘る過程の実践と技術の向上は、学生にとって貴重な体験となっている。 病歴、健康診断、基本的な臨床技術、救急看護ケア、コミュニケーション力など、基本的な知識の応用と実践が含まれている。
2009年にプログラムを受けた看護学生数: 254名
B) インストラクター及び教員

2009年にプログラムを受けたインストラクター、教員数: 40名


4.アンコール小児病院小児科研修医プログラム
シニア医師、海外専門家による監督のもと、研修医は3年間に亘るプログラムを通して、専門知識の取得や臨床トレーニングを会得する。患者の往診の際にも、シニア医師の監督と指導のもとに、実践における診察の判断を学ぶ、
2009年に3年間のプログラム期間を終了する研修医数: 5名
2009年にプログラムを開始した研修医数: 6名


5.医療人材能力開発プログラム
アンコール小児病院では、医療スタッフの能力向上を目標に様々な教育トレーニングが継続的に行われている。リサーチをはじめ、国内・国外での国際医療会議そしてカンボジア外においてのトレーニングへも参加をしている。

シニア医師: 国際医学に後れをとらず、子どもたちへ最善のケアが提供出来るよう、アンコール小児病院のシニアスタッフは医療教育を受ける事に大変熱心である。

教育内容:隔週高等講義(外国人ボランティアによる専門知識の講義)、ジャーナルクラブ(医療専門誌の記事を起用することにより、科学的実証根拠に基づく医療の提供を啓蒙)、隔週死亡例研究(患者の死亡した原因解明を追求することにより、治療の改善を図る)

看護師: アンコール小児病院では最高の看護ケアの提供が必要不可欠となっている。そのため以下のプログラムを実施している。

教育内容:発表会(毎週各グループが交替で看護トピックを選び研究発表)、医師による講義(専門知識の向上と共に、医師と看護師のコミュニケーション向上を図る)、ジャーナルクラブ(医療専門誌の記事を起用し、研究の解釈や発表能力を向上する)
多くの看護師が国際看護会議へ参加する機会を得た。


6.その他

海外医療学生:アンコール小児病院は、世界中の医療学生及び小児科医より大変高い評価を得ており、院内における臨床トレーニングが増加している。2009年にはオーストラリア、カナダ、ドイツ、ノルウェー、ニュージーランド、アメリカ等の国より、研修医11名、医学生11名が、自国で単位を取得出来る形で、アンコール小児病院での研修を終えた。

国際医療ボランティア:アンコール小児病院では、カンボジア人医師への指導及び共に働くことを望む優秀な医師を世界中から招いている。2009年はオーストラリア、カナダそしてアメリカより16名のボランティアが参加した。
臨床医:放射線医、眼科医、腎臓専門医、感染症専門医、血液癌専門医など

また、オーストリア、オーストラリア、ドイツ、日本、マレーシア、シンガポールそしてアメリカより4つの外科医療チーム、15名の整形外科医がアンコール小児病院に来院し、口蓋裂、泌尿器、その他の外科手術の実施を行った。
また彼ら以外にも看護師、言語療法師、理学療法師の方々より彼らの貴重な時間をアンコール小児病院へ提供して頂いた。


image001.gifJustGiving Japan


なんとかしなきゃbtn_mdgs.png


赤尾看護士の今月の出来事

アンコール小児病院

理念と病院情報

・アンコール小児病院の理念
・患者統計、患者数推移
・会計報告
・スタッフ紹介
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アンコール小児病院の医療

・診療項目と医療設備
・さまざまな取り組み
・サテライトプロジェクト
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医療教育について

・教育病院としてのアンコール小児病院
・医療教育センター
・教育プログラムの紹介
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地域医療支援・保健教育(CBHEP)

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・地域医療支援の説明
・保健教育の説明
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フレンズ・センター

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