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| Healing Children. Healing Cambodia. SM |
2009年11月8日、JICA地球ひろばでのイベントの際、
来場された皆様からいただいたご質問で、
当日お答えできなかったものから、ご意見の多いものなどについて、
赤尾和美看護師よりお答えさせていただきます。
「支援について」
●今後支援を続けるにあたり支援の限界があると思うのですが、どのようにお考えですか?支援に「終わり」があると思いますか?
支援の必要性を評価し、必要であるならば継続のための努力をするべきかと思っています。
アンコール小児病院が目指すのは、カンボジア人のためのカンボジア人による病院運営です。その目標を達成すべく、海外からの支援にだけ頼る形から、カンボジア国内での運営費の獲得に力を入れています。
そのために、病院からは各国の助成金申請をし、その額は年々増えて現在では、運営費全体の3分の1弱はこの助成金に寄るものとなりました。
また、2008年にはフレンズ カンボジアを結成し、12月には初めてのカンボジア人によるファンドレイジングイベントを開催するに至りました。
支援の形(お金、技術、物資など)というのは色々とあるかと思います。
またその形も変わってくるものだと思います。
定期的に運営の形とその評価をし、適切な支援の形を考えて行かなければならないと思います。
その結果、支援の必要がなくなれば、その時が「終わり」の時かと思います。
●カンボジア全体では「医療」「医療教育」に力を入れていくまたは、質の向上を上げるという意識は高いのですか?
カンボジア全体というのが教育を十分に受けられていない人々も含むとするならば、高くはないと思います。
毎日を生き残ることで精いっぱいであるような貧困層の人々には、まだ医療の質、教育ということを考える余裕がないからです。
国政レベルという意味で言うならば、国内には様々な課題があり、医療や医療教育の質の向上もその中の一つになるかと思いますが、その優先順位がどこにあるのかという判断は難しいところです。
山積みになったものがたくさんあり、それぞれが早急に取り組まなければならないことばかりだと思います。
しかし、教育病院であるAHCにいて感じることは、多くの医療従事者が質の向上を望み、そのための努力をしているということです。
●現地の人たちと協同する際、信頼構築・コミュニケーションの秘訣または大切にしていることは何ですか?
現地の文化、習慣などを理解して行動をとるようにしています。
自分の当然は相手の当然ではないことがたくさんあり、同じ日本人同士でも同じようなことが言えるかと思います。ただ、現地の文化を理解することとそれを自分の文化として取り入れるかどうかは別のことで、“嫌は嫌”でよいと思っています。
ただし、馴染めない文化や習慣を否定することは相手を傷つけることになるので、否定はしません。
「赤尾和美看護師への質問」
●他にも貧しい国や地域が世界中にある中で何故「カンボジア」を選んだのですか?
偶然です。
アメリカの看護プログラムでの恩師がアンコール小児病院の開院当初に看護部長として働き始め、「英語で看護を教えられる人が必要だけど、やってもらえないか?」という話が舞い込んできたので、お受けした次第です。
それが、アフリカでも、アフガニスタンでもどこでも行っていたはずです。
●カンボジアの好きなところ、いいところはどんなところですか?
五感の刺激があるところです。
忘れていたことを思い出させてくれるような、そんな場所です。
カンボジアへ来て生活し、「自分は何と守られた生活の上にのほほんと生きていたんだろう。」ということを実感しました。毎日を生きる、生き残るという実感もなしに、なんとなく生きていた自分に気がつかされました。
それは、様々な五感の刺激があり、色んなことを感じることができたからだと思っています。
汚い、臭いということがふたをされてしまっていた中で、現実を知らずにいた自分を知りました。
便利で早いことが当然という世の中の流れにすっかり飲みこまれていたことに気がつかせてくれました。
そんなカンボジアでの生活のチャンスに巡り合えたことに感謝しています。
「その他」
●フレンズセンターは立派すぎる(大きすぎる)のではないでしょうか?
フレンズセンターは、確かに大きく立派に見えるかと思いますが、アンコール小児病院が自己の事業による収入を増やし、自立するための一手段として建てられました。
また、AHCへの訪問者は年々増えつづけ、観光バスでの数十名の方が一度に来院されることもしばしばです。
多くの方々にAHCのことを知っていただくことは良いことだと思いますので、大人数でいらっしゃる方々へも対応していくために大きなスペースが必要となりました。
以前は、訪問された方々には現実を見ていただきたいと思い、院内のご案内をしたりもしていましたが、あまりの訪問者の多さに、患者さんのプライバシーの確保が困難となり、また、感染予防(持ち込まない、持ち帰らない)の意味でも、訪問者対応の場所が必要となったのです。
ちなみに、自立していくためにこのようなフレンズセンターを建設するのならば、そのための支援をしたいというお申し出があり、建設されましたので、皆さんからいただいているご寄付や会員費などからは一切出費されておりません。
また、様々なエコ機能がセンター内には整備され、センター運営は最小限の費用でできるような工夫をしています。
今後もみなさまのご意見を取り入れる場を積極的に作っていきたいと考えております。
ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
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